昨日、兵庫県の芦屋に出張。そこで、9条の会が主催した伊勢崎賢治さんの講演会があったのだが、目的は、講演を聞くというより、帰りの新幹線のなかで、次の本を相談するためだった。
何カ月前かにも書いたが、伊勢崎さんは現在、アフガニスタンの出口戦略を考え、実行に移そうとしている。アメリカは、軍隊を増派すると言っているが、それは8月の大統領選挙を乗り切り、「成果があった」として撤退するためで、そんなことをしたらアフガンは泥沼化していくというのが、伊勢崎さんの見通しである。
大事なことは、戦争を仕掛けたアメリカと、打倒されたタリバンとの間で和解を実現すること。そうしないと、いつまでも戦闘は止まない。
さらに、和解が実現すれば、両者の停戦を監視する部隊を、両者の間に送り込まなければならない。停戦違反があれば、それを批判し、体を張って停戦を守らせる部隊である。通常、国連平和維持活動の一環として、非武装の軍人がおこなう仕事だ。
和解と停戦監視と、いったい誰がやるのか。NATO諸国はできない。タリバン相手の掃討作戦にかかわっていて、信頼されないからだ。
伊勢崎さんは、何カ月前、タリバンとも会ってきたそうだ。そして、日本なら信頼すると言われた。憲法9条を1つの源泉とした日本の平和イメージが、まだアフガニスタンで通用することを知った。やはり日本がやらねばならないと決意を固めた。
ホワイトハウスにも行き、オバマのアフガニスタン対策チームとも協議したそうだ。その協議内容の一部は、オバマの方針にも反映されている。
アメリカとタリバンを和解させ、停戦監視までおこなうという課題で、日本がイニシアチブをとる。9条を持つ日本がやるにふさわしい仕事だ。成功したらノーベル平和賞に値する。
それをやるには日本国民の支持が欠かせない。しかし、日本国民は、とくに護憲派は、非武装の自衛隊をアフガニスタンに送って停戦監視をやらせるということに賛成してくれるだろうか。賛成しないまでも、黙認してくれるだろうか。やっぱり反対運動を組織するのだろうか。
次の本は、日本がこの仕事を遂行するために必要な世論を形成するうえで、少しでも寄与するものにしたい。本の題名の案は、この記事のタイトル通り。サブタイトルは、「9条を持つ国の使命」かな。
何カ月かかかるだろうが、大事な節目で報告するので、不定期の連載とする。
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国民も支持しますよ。