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橋下徹批判のために・11

 きのう、ギブスがはずせるかと思って病院に行ったら、「ぜんぜん治っていない」って。ありゃあ、無理したからかな。しばらくおとなしくします。

 さて、明日から3月。橋下さんに対する批判は、ようやく教育問題が終わったところで、これから他の問題に移らないとダメだけど、3月は半年にわたって準備してきたジャズヒケシ関係の記事も書きたいし、少しテンポが遅くなるかも。

 きょうは、くり返しになるかもしれないんだけど、大事だと思うから、また書く。橋下さんの民意論に対するスタンスのことである。

 よく、橋下さんを支持する民意について、危ない民意、間違った民意というとらえ方をする人がいる。民意より大事なものがあると発言する人もいる。ヒトラーなんかを例に挙げてね。

 そういうとらえ方が、すべて間違っているとは思わない。立憲主義って、そういう民意の暴走を防ぐために生まれたという経緯もあるから。

 だけど、じゃあ、危ない民意か、正しい民意かというのは、いった誰が決めるのだろうか。何か誰もが納得しうる基準があるのだろうか。

 そうではなくて、危ない民意だと考えた人が、自分勝手に決めているのではないのか。橋下さんの言うこと、やることがおかしいと自分で判断し、自分と違う考え方に対し、そういうレッテルを貼ってるという面はないのだろうか。

 いえ、もちろん、私だって、教員とか公務員とかに対するバッシングに喝采をあげる世論について、正しいというつもりはない。この連載だって、そういう世論をどう克服するかという問題意識で書いている。

 問題は、そういうことを考えている人に対して、「お前は危険な思想をもっている」とか、「橋下にだまされている」とか言っても、あまり通じないことだ。「立憲主義ではそうなっていない」と言っても、ポカンという感じかな。

 そういう考え方は、立憲主義が大事だという崇高な考え方をもっている人の間では、拍手喝采を浴びるのだろうけど。要するに、仲間内でしか通用しないのである。

 大事なことは、橋下さんを支持している人の心にひびく言葉だ。だから私は、橋下さんを支持する人の気持ちのなかにあるポジティブな部分をどう見つけ出し、どう心を通わせるかが、まず大事だと考える。心が通じ合っていれば、理解に達するためのはげしい論争も可能になる。

 公務員の首切り問題だって、こちらが全否定ということでは、おそらく気持ちは通わない。だから、たとえば、公務員を人民が罷免する権利を高らかにうたったのが1871年のパリコミューンで、その権利を断固として擁護したのがカール・マルクスでなどと言ってみたらどうか。最近言い出した人と違って、140年もの伝統があるとか。

 そこには、人民に対する奉仕者としての公務員のあり方にかかわる大事な問題があると思う。権力者が意に沿わない公務員を排除するという橋下流、自民党流ではなく、あくまで人民が公務員のあり方に影響を与えるというのが、われわれのめざすべきところであって、世論の支持を得られるやり方ではないのだろうか。


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コメント

[C9643] おもしろい!

今の公務員バッシング全盛期に、「マルクスも公務員罷免権を訴えていましたよ〜」と言うわけですか?おもしろい状況になりますね。
新自由主義者と左派が一致団結して公務員批判を煽るって。。
  • 2012-02-29 10:42
  • yumiko
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[C9644] >>断固として擁護したのがカール・マルクスでなどと言ってみたらどうか。

「だから何?」と言うのが特に共産主義に興味のない一般ピープルの感想でしょうね。
それとも一般人にわかり易いように「橋下は共産主義者と同じで、根底に危険な思想を持っているんだよ。だから支持しちゃいけないんだよ」とでも伝えますか?
  • 2012-02-29 12:04
  • D
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[C9646] い

この手の結果からしか結局の評価ができない問題には絶対の正義とか、絶対の悪とかないんでしょうね。 

あるのは数、より多くの思いが結果に至る前の現在を支えているにすぎない。

指摘とは、何らかのバイアス的なものの見方。けして結果そのものではなく、ことの推移によっては詭弁ともなりうる。

橋下が正しいか否かは結果によって判明し、人々はそれによって良くも悪くも学ぶことになる。

学ぶ際には導きが必要で、悪い結果が予測できるなら、現在の批判よりも後の導きを模索することの方がより人々のためになると思う。
  • 2012-02-29 15:08
  • とんとんの城
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[C9647]

>問題は、そういうことを考えている人に対して、「お前は危険な思想をもっている」とか、「橋下にだまされている」とか言っても、あまり通じないことだ。

これってどっかの時代の誰かさん達みたいですね。自分達がどうすれば説得されたか考えてみては?
  • 2012-02-29 23:50
  • tm
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[C9648] 「…カール・マルクスでなどと言ってみたらどうか」

 松竹さんは「橋下さんを支持している人の心にひびく言葉」によって、批判者が橋下支持者と心通わすことがまず大事と言っていて、それ自体とても共感できます。そんなに熱烈ではないけれど、橋下さんが何かを変えてくれると期待する私たちの回りのごく普通の人たちの気持ちをくむことが大切ですね。故に、公務員問題でマルクスの言説を引いているのはむしろ橋下批判者である「立憲主義者」というか「われわれ」仲間内への問題提起として議論され噛み砕かれるべきでしょう。だからこの一例の正否はさておきです。
 しかし、この書き方ではD氏が早速噛み付かれているように、たしかに一般ピープルにそれをダイレクトに言ってもそれこそ「ポカンという感じかな」。

 それにしても、何が憎いのか揚げ足を取って松竹さんの言いたいところからはずれて(はずして?)つまらない皮肉を書き散らす方たちが相変わらずおられるのですね。私も含めて?
  • 2012-03-02 02:17
  • 鶏冠じゅん
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[C9650]

えーとね、マルクスやレーニンが「公務員の首切り上等!給与なんか民間より低くて当たり前!」なんて言ったのは公務員は人民の使徒であるという考えがあってのこと。
こんなの当たり前。
そんでいま公務員にむかついてる人って、「公務員って自分達のことばっか考えて全然俺達の方を向いてくれないやん。こんな不景気やのに公務員だけなんで高い給与もうてんの?」ってことでしょ。
そりゃ世間をなめまくった公務員がニュースになる度にそう思うのは当然。
中には支配的なイデオロギーやお上に刃向かうヤツは首だ!って考えてる人もいるだろうけど、それって少数だと思うし、そういう輩はポルポトや金成日と楽しくマイムマイムでも踊っててくれって感じ。
全体主義が好きなら北朝鮮か中国に行って主張してくれ。
向こうの権力者にも喜ばれると思うよ?

っで、陛下さまさまが「君が代は強制するもんじゃありませんわよ」と言ってんのに、「日の丸君が代強制だぁ〜!従わないヤツはクビだぁ〜」とか言ってるヤツと、マルクスやレーニンは公務員に対する強い態度は同じでも立ち居地が真逆なわけ。
つまり階級性の問題。
  • 2012-03-02 04:29
  • キンピー@寝不足
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[C9651]

>そんでいま公務員にむかついてる人

いるのかなぁ…あんまり、気にならないけどなぁ…っていうほど、酷いかなぁ 大阪…大阪に来て、日が浅いけど、まだ、そんな酷い人にあったことがない…公務員なんて、なにしてようが関係ないと思うけどなぁ…公務員だけじゃないけど…政治家が、そんなところで、正義感か、倫理観をびゅんびゅん振り回されてもなぁ…政治家が正義感やら倫理観やらを振り回すとあぶなくて、しょうがいない…私は他人事すぎるんだろうけど…

そーいえば、AIJ投資顧問に委託した企業年金の理事がまたぞろ役所(社会保険庁や県庁)の天下りだと聞くと、こんな素人が年金担当理事の企業年金に関連した企業が気の毒…退職金だけはがっちり、もらうに違いない…以下略…あー気の毒…って、うちは大丈夫かなぁ…
  • 2012-03-02 12:52
  • sv400s_dracin
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[C9655] でっていう

こんな中身のない文章書いてる暇があったら
「具体的な」対案を出せばいいのに。

また現状維持で問題ないならそのように訴えればいい。

公開討論でも何でもやればいい。

マルクス云々なんてことより大阪の赤字を減らす方法を提案する方がよっぽど建設的だろjk
  • 2012-03-02 22:27
  • Qべぇ
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[C9670] ちょっと場違いのコメントかもしれませんが

先日、大阪の教育条例案についてのシンポジウムがあり、話を聞きにいってきました。
一人の先生がおっしゃってたことが、心に残りました。
その先生は、維新の会のメンバーと、話をされたことがあるそうです。
維新の会も、何もかも橋下氏の考えと同じ人ばかり、というわけではないようで、
橋下氏が女子高生を泣かせたことに「ちょっとやりすぎだ」といっておられる方々もおられるようです。
で、その維新の会の一部の方がおっしゃるには
「大阪の教育現場を知らないので、学校を見学したい」と言っても、学校側に警戒されて困るとのことでした。
その先生は、条例案に賛成派と反対派が、各々自分のグループの中でばかり話していても物事は進まない、
同じテーブルについて初めて進む話だ。とおっしゃってました。
そうなんですよね・・・。教育条例案に限らず、憲法問題でも言えることですよね。
  • 2012-03-05 23:42
  • piko
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[C9671] pikoさん

コメントありがとうございます。
場違いじゃありませんよ。
とても参考になりました。

[C9672] pikoさん

同じテーブルにつくのを拒絶したり対話を事実上拒絶しているのは俗に言う反対派の連中なんですけどね。
まあ同じテーブルについた所で感情的な反対論や批判しか出来ないのですから、つくだけ無駄でしょうけどね。
  • 2012-03-06 02:33
  • D
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[C9673]

>同じテーブルについた所で感情的な反対論や批判しか出来ないのですから

そのような態度をとるのは先鋭的反対派と、橋下徹御本人。
きっと同じ性質なんでしょ。
  • 2012-03-06 02:54
  • キンピー
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プロフィール

Author:松竹伸幸
(まつたけ・のぶゆき)
日本平和学会会員(日本外交論)
某地方出版社東京オフィス所長

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