左翼って、いろんな立場の人びとと語り合い、理解し合えるはずだ。その思想と言葉は豊かなものだから。憲法9条と日本外交を中心テーマに、そのことを論じたい。───松竹伸幸




「レーニンらのボリシェビキは、11月、政権を獲得し、『平和に関する布告』を発表して無併合・無償金・民族自決の原則に基づく交渉による講和を追求し始める。彼らは、ツアーリのロシアが結んだ秘密条約を公表しようとする。ウィルソンの新外交にとって、これはわが意を得たことであったが、それ以上に挑戦状であった。レーニンの目指していたような社会変革をウィルソンは望んでいなかったからである。挑戦者に負けまいとして、ウィルソンが1918年1月、公表したのが、公海の自由・秘密外交の廃止・民族自決などをうたうかの『14ヵ条』だった」(西川正雄・南塚信吾『帝国主義の時代』講談社)
「こうして、革命のつぎの日の第2回全ロシア・ソビエト大会で承認された平和布告は、……ちょうど2カ月後に発せられた14ヵ条の直接的先駆とみなされるに足るものとなった。実際、ウィルソンの14ヵ条演説をうみだすうえでこの宣言が間接的に果たした役割は、十分に証拠立てられている。それは、『すべての交戦国の国民とその政府』に向けられて世界中に放送された、講和の即時締結の提案であった」(E・H・カー『ボリシェビキ革命』第3巻)



Author:松竹伸幸
(まつたけ・のぶゆき)
日本平和学会会員(日本外交論)
某地方出版社東京オフィス所長
